sumori-an 005

2018.07.28

designer|福岡美穂

夏休みの時期となり、軽井沢への新幹線も時間によっては混み合うようになった。
オフシーズンには暗かった別荘地も、所々灯りがともり、森の中にも人の気配がうかがえる。
きっとそれぞれの暮らしぶりの中で、楽しんでいるに違いない。

sumori-anのサニタリー窓は、敢えて低く設えている。

浴槽に入ったときの目線に合わせている。
この空間には、この目線のみを追求すればいい。

そうすれば、閉じた中に外の緑が凝縮され、なんとも贅沢なバスタイムとなる。
むやみやたらに、外部に開きすぎてはいけない。
窓の操作一つで、その場所の居心地が決まってくる。
陰も必要な要素の一つ。
 
このような計画では、照明も調光とすべきである。
自分を明るく照らして、外の窓を開けることはしない。
キャンドルのような仄暗い灯りの中で、浴槽に身を沈めたいときもあるし、読書をしたいときもある。

sumori-anのサニタリーは、洗面、トイレ、シャワーブース、浴槽を一室にまとめている。そうすることによって、面積を抑え、掃除等の煩わしさを軽減している(1室だけ掃除すればいい)。
 
別荘ならではの計画ではあるが、こんなシンプルな暮らしがあってもいいと思う。
そして、余った時間を自分に使う。
一歩外に出れば、様々な経験が待っている。