遭遇

2020.06.19

モリノイエ編集室

「熊がいました」 
 
JR軽井沢駅南口から車で5分。 
プリンスホテルスキー場のすぐ脇にある山の中腹の小高い丘に建てられた、私たちモリノイエの軽井沢アトリエ。 
スタッフのほとんどは車通勤で、丘の下に車を停め、毎朝20段ほどの階段を上って出勤します。 
 
先日、スタッフが仕事を終えて帰ろうとアトリエを出たところ、下からのっそりのっそりと階段を登ってきていた小熊と遭遇。 
幸い距離があったのと、驚きから出た「はっ!」という声に反応して逃げていったため、事なきを得ました。 
 
軽井沢がクマの生息地であることは、地元の人にはよく知られた話。 
ですが、それはあくまで情報として。 
クマと出会ったスタッフも、軽井沢に移り住んで今年で9年目になりますが、クマを直接目撃したのは今回が初めてだったそうです。 
 
後日、今後のために軽井沢でツキノワグマ対策を行っているNPO法人「ピッキオ」に連絡をとったところ、その日のうちに駆けつけて、周辺の見回りを行ってくれました。 
(「ピッキオ」について、詳しくはまた後日) 
 
… 
 
ちなみに、軽井沢町役場は地域の安全のため、クマ情報を積極的に公開をしています。 
 
「○時○分頃、○○付近でクマの目撃情報がありました。朝夕の散歩や山に出掛ける際には、必ず鈴など音の出るものを携帯しましょう」 
「町で行動監視しているツキノワグマの冬眠が確認されました」 
「今年は山のどんぐりが不作の為、食料を求めてクマが里に降りてきているかもしれません。注意してください」 
 
軽井沢町役場が配信している「クマ情報」のお知らせサービスに登録すると、こんな情報がメールで届きます。 
メール配信サービスのご案内 - 軽井沢町役場 
 
また、クマやサルの目撃情報を地図上に記したサイトも公開されています。 
軽井沢さるくま情報 
 
軽井沢では通常、クマを捕まえたらすぐに駆除することはせず、首輪型の電波発信器を装着し行動を追跡します。 
しかし、クマは学習能力が高く、一度人間のゴミの臭いを覚えてしまうと山の中でエサを探すことをやめてしまい、何度も人里に降りてくるようになります。 
そうなってしまったクマは、地域の住民の安全のため、残念ながら殺処分するほかなくなってしまいます。 
 
人間と野生動物の共存のために私たちモリノイエにできるのは、自然の流れに沿って建築を建てること。 
 
森の先人である動物たちに敬意を払い、身の丈に合った“ちょうどいい”建築を、謙虚に、そして慎ましやかに。