森の週末映画館 016「ふたりのイームズ」

2018.05.11

モリノイエ編集室

映画のワンシーンは
過去と未来に書き残された手紙のように、
大切な何かを教えてくれる。
 
モリノイエで観たい映画を
マイペースで紹介していく「森の週末映画館」。
どうぞお楽しみに。

016「ふたりのイームズ -建築家チャールズと画家レイ- 」

原題:Eames The Arichitect & The Painter
製作:2011年
出演:チャールズ・イームズ / レイ・イームズ 他
監督:ジェイソン・コーン / ビル・ジャージー
 
1940年〜60年代、アメリカのデザインの潮流「ミッド・センチュリー・モダン」を牽引したチャールズ&レイ・イームズ夫妻のドキュメンタリー。第2次世界大戦後の急速な近代化や、冷戦に翻弄されながらも、家具やおもちゃ、建築や映画など、さまざまな表現を創造し、20世紀を代表するデザイナーとなっていったふたり。かつての手紙や写真、ふたりの映像のほか、自邸やオフィスのようす、当時のイームズ・オフィスにいたスタッフや家族のインタビューを通して、イームズ夫妻の軌跡を辿る作品。

「ふたりのセンスが合わさるバランス 」

チャールズとレイ。ひと組の夫婦から生まれた名作家具“イームズ・チェア”。その背景にあるのは、ふたりでひとつのセンス。
 
図面だけにとどまらず、実寸で座面のアールを探求し続けたチャールズ。芸術的な色彩感覚で、シンプルな椅子の機能美に、リズムをもたらしたレイ。
 
互いのポテンシャルを昇華させ、数々のデザインを世に放ってきたふたりは、オフィスで長時間の仕事に没頭したあと、ロサンゼルスの沿岸部にある森の家で羽を休めました。
 
夫婦だけのプライベートな森の暮らし。絵画やオブジェ、テキスタイルやメモ書き。あるがままに好きなものを集めた汲みとったにぎやかな家は、まさにイームズ・デザインの巣箱のよう。そのありさまはまさに、暮らし手の人生を幸せにする住まいの姿でした。
 
“人生のパートナー ”ともいえる家。時を重ねて、結われていく夫婦の絆。都会の豊かさも、自然の恵みも享受して、創作にかけたふたりの半生には、「都会暮らし、森暮らし」を愉しむ居場所づくりのヒントがたくさんあります。
 
それでは、また。
素敵な週末を。