森の週末映画館 013「ペイ・フォワード」

2018.02.08

モリノイエ編集室

映画のワンシーンは
過去と未来に書き残された手紙のように、
大切な何かを教えてくれる。
 
モリノイエで観たい映画を
マイペースに紹介していく「森の週末映画館」。
どうぞお楽しみに。

013「ペイ・フォワード 可能の王国」

原題:Pay It Forward
公開:2000年
出演:ハーレイ・ジョエル・オスメント / ケヴィン・スペイシー 他
監督:ミミ・レダー
 
ラスベガスでアルコール依存症の母と暮らす、少年トレバー。彼は、社会科の授業で出された課題に対してある理論を打ち立て、自ら実行し始める。次第にその行いは、人々に善意と思いやりの連鎖を生み、予期せぬかたちで、全米へと広がっていくのだが......。原作は、アメリカの作家キャサリン・ライアン・ハイドの同名小説。

「 想いの種が芽吹く。どこか遠くで 」

中学一年生になったばかりの少年トレバーは、社会科の最初の授業で、担当のシモネット先生と出会います。そして、シモネット先生はこんな問いかけをします。
 
「世界を変えるために、何ができるだろうか」と。
 
その問いに対して、子どもらしいアイデアが飛び交う中、トレバーの理論だけは違っていました。彼が提案した考えは、「ペイ・イット・フォワード」。自分が受けた善意や思いやりを、その相手に返すのではなく、別の3人に渡すというものでした。
 
しかし、クラスメイトからは嘲笑われて、そんな完璧な世界はありえないのかもしれないと落胆してしまいます。それでもなお、トレバーは行動に移していきます。ホームレスの青年、シモネット先生、いじめを受けている同級生へ渡した思いやりは、次第に予想だにしないかたちで、遠くの地へと伝わり、どこかでさらなる幸せを咲かせていくのでした。
 
彼の理論が育んだのは、見返りを求めない善意と、予期せぬことが世界を変えるという、人生の不思議な縁。
森で過ごすひとときに、今の自分がここに在ることを振り返り、人生の偶然に想いを馳せる。すると、都会へ戻ったときには、日常が違って見えてくることでしょう。森の中での思索にオススメの一作です。
 
それでは、また。
素敵な週末を。