軽井沢別荘の本棚 005|「旅はゲストルーム」

2018.07.06

モリノイエ編集室

「旅はゲストルーム」
浦一也著

(建築家・インテリアデザイナー)

ホテルは、見知らぬ地で無防備にも裸になる場所。だからこそ、設計者もホテリエも、心を砕いて空間を演出する。セレブが集う憧れホテルから海辺のリゾート、さらには旅客船まで。世界の客室に泊まり、実測図を描き続けてきた著者による、ユニークなホテル探検記。デザインの知恵、サービスのお国柄、そして新しい旅の楽しみが発見できる。

(書籍リードより)

建築家・インテリアデザイナー浦一也が旅した、世界のゲストルームを紹介する二部作。
 
森暮らしは旅にも似ているという声を耳にすることがあります。
 
しかし、森暮らしと旅は、全くの別ものなのです。
なぜならば、森暮らしは日常であり、旅は非日常であるから。
 
自分だけの心地よさを携えて、森に暮らす。それは、日常のノイズから離れて、自分自身と向き合うこと。いわば、鳥が羽を休めて、巣ごもりをするようなこと。
 
一方で旅は、自分の選択が導く先に、自分では作為しようのない不思議な出会いに見舞われる。何度同じ土地を訪れようと、そこには新たな発見があり、見知らぬ土地で決める進路には、緊張がある。巣ごもりをする安心感とは異なり、風雨にさらされながら、無限に広がる空を飛ぶようなものである。
 
「日常の先に、人生の原点に立ち返る」森暮らし。
「非日常の中で、人生の起点に出会う」旅。
 
だからこそ、森で暮らすひとときに、いつか訪れたい世界に思いを馳せ、この本を読んでみるのは、きっと楽しい時間となることでしょう。

発行:2004年 / 2013年
発行:光文社知恵の森文庫
著者:浦一也(建築家・インテリアデザイナー)