服部さんご家族

Knock on the door

Vol.02

お仕事でノルウェーに滞在中、セカンドハウスの文化にふれ、
その魅力を身を持って体感された服部さんご夫妻。
在欧中から日本での別荘探しをスタートさせ、
今では2人のお子様と奥様の4人で、都会暮らし、森暮らしを楽しんでいます。
手間のかかる暮らしが教育にも良いとお考えのご夫妻に、
森での過ごし方を中心に伺いました。

-その場所でしか出来ないことを

トンボや蝶にふれる。薪を割る、火を起こす。美味しい空気を胸一杯吸う。家族全員が1つの部屋で眠る―。「子どもたちにどれだけ多くの経験をさせてあげられるか、それが親の義務だと思います。都会と森、それぞれでしか出来ないことをさせてあげたいんです」と語る服部夫妻の優しい眼差しの先には姉弟の姿。東京の自宅とは違う、もう1つの自宅の庭で2人仲良く遊んでいます。

-きっかけはノルウェー滞在

お仕事の関係でノルウェーに6年滞在するうち、暮らしの意識が変化したというご主人。ノルウェーでは各家庭が代々受け継いでいるセカンドハウスがあり、週末はそこで過ごすのだとか。「金曜日は15時半で会社が終わり、各々家族と出かけます。海辺に近い小屋の人は釣りをしたり、蟹を獲ったり。山ではハイキングをしてサンドイッチをかじったり。特別なイベントはないけれど、自然体で過ごす贅沢な時間でした」。この体験がきっかけになり、日本での別荘探しが始まりました。

-家族いっしょに過ごす時間

「この場所に決めたのは、立地の良さ。スキー場へもゴルフ場へも約5分、蕎麦屋も温泉も徒歩圏内という理想的な所在が、購入の決め手となりました」とご主人。今ではお子様のスキーの腕前もかなりのものに。もちろんレジャーだけでなく、森の暮らしは自然とふれあう機会に溢れています。庭に飛んで来る野鳥が産んだ卵を見つけたり、東京ではデパートで買うような大きなクワガタを捕まえたり。「本物を見た時の子どもたちの目の輝きって、やはり違いますよね」と奥様。ここに来る度に「やりたいことを全部やっていこうね」と話すそうです。

また、森暮らしで服部さんご夫妻がこだわったのは、家族4人で寝られる部屋があること。「ふだん暮らしている東京の住まいでは別々の部屋ですが、ここでは一緒。子どもたちに布団を敷いてもらうなど、何でも経験だと思ってやってもらっています」。そして、眩しい朝日を浴びながらご家族そろって起床。ときには、家の壁を穿つキツツキの大きな音に驚いて目を覚ますとか。「自然には勝てないですからね(笑)。でも、そのおかげでどんな状況にも自分たちが合わせて楽しむクセがついてきましたね」と笑います。また、夜空の星を家の中から見上げられる天窓も、ご家族が集まるスポット。薪ストーブで焼きりんごやピザ、焼芋、パンを作るときも、大人と子どもが集まり一緒に楽しめるひとときです。

-都会と森に家を持つということ

ほぼ月1回のペースで、森の家を訪れる服部さんご家族。東京での週末は博物館に行ったり、映画に出かけたり。「やっぱり都会の生活は情報も刺激も多くて楽しいですね。ただ、こちらには“何もしない”という贅沢な時間があるんです」とご主人。森を訪れる週末が近づくと、東京の自宅の廊下に広げられたカゴの中にご家族それぞれが森暮らしで使うものを入れていきます。読みたい本だったり、シーツだったり、勉強道具だったり。「でも、必要以上に入れ過ぎることはないですね。私たちも子どもたちも、ゆっくりと流れ、それでいて濃密な時間の心地よさを知ってしまってね」とご主人。子どもたちは毎回、森の家を離れる際は、「もう帰るの?まだいたいよ」と言ってくれるそうです。

-経験こそかけがえのない財産

そんな服部さんご夫妻に、改めて森の家の魅力、今後の過ごし方について尋ねると、「資産価値ではなく、経験を残していくことが大切だと思います」とご主人。「子どもが小さいうちにいろいろな経験をさせてあげたかったので、この家には本当に満足しています」。また、一度別荘を構えたことで、都会と森を行き来する暮らしが思ったほどハードルの高いモノではないと分かったという服部さんご夫妻。家族との“今”を大切に、これからもかけがえのない経験をどんどん増やしていきたいと語ってくださいました。

服部邸

奥様が調理するキッチンシンクと子どもたちの使う机が一体になったダイニングキッチン。それぞれの姿が目に入ってくるスキップフロアなど、常に家族4人の気配を感じられる家づくりを目指したそうです。

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