横内さんご一家(施主)

Knock on the door

Vol.01

軽井沢に暮らしはじめて6年目。
70歳を超える横内さんの毎日を彩るのは、鳥、アート、家族、畑。
その元気な暮らしぶりを都内から遊びに来ていた
息子さん夫婦も交えて話していただきました

ー動物たちと暮らす毎日

「シジュウカラの雛の巣立ちをようやくカメラで撮ることができたのよ」とうれしそうに写真を見せてくれるのは横内さん。70歳を超えても好奇心の尽きない横内さんは自宅の庭の木に取り付けた巣箱でシジュウカラが子育てする様子を毎日観察し、ついに雛が飛び立つ瞬間を収めたそうです。「ここに来て、本当に毎日が変わったわ。動物たちと共存していることを実感するの」と話す横内さんの夏の朝はエサをせがむ鳥たちの泣き声ではじまります。ヤマガラ、アオゲラ、コガラ…と鳥たちの名前を挙げながら、ずいぶん詳しくなったわねと笑う横内さん。そんな彼女が移住を決めたのは6年前のことでした。

ー地形を生かしたデザイン

「いろいろな人が集まるサロンのような場所にしたい」。それが、横内さんのアートギャラリー兼住宅の最初の出発点。この土地は共同出資者であり、スキーや山登りが大好きな息子さん夫婦と一緒に見つけました。決め手は豊かな自然と利便性のよさが両立していること。車を運転しない横内さんにとって公共バスや自転車で買い物に行ける環境は魅力でした。「クレアさんに決めたのは地形の生かし方が一番上手だったから」と話すのは息子さん。母と息子夫婦の居住スペースをゆるやかにつなぐ中央の屋根付きウッドデッキの提案に目が留まったそうです。

風の通り道となるウッドデッキは、家族や友達が訪れた時のダイニングとして、夕涼みのリビングとして、バーベキュースペースとして大活躍。目の前に広がる豊かな四季を眺めながら、都会では決して味わえない贅沢な時間を送ることができます。また、横内さん自慢のアートギャラリーもこだわりがたくさん。全面をガラス張りにしながら、大好きな作家さんたちの作品を並べるスペースを確保。ギャラリー内には横内さん自身が使う織り機やその織り機から生まれた作品も並び、まさに思い描いていたアートに囲まれた毎日を実現することができました。

ー家族が集いたくなる場所

息子さん夫婦が遊びに来るのは月2、3回程度。金曜に仕事が終わって東京を出発し、夜中にこちらで睡眠をとり、翌朝早くから山登りやスキー、サイクリングに出かけることもあるそうです。まさに、この住まいはアクティブな息子さん夫婦にとってのベースキャンプ。「都会とは空気の美味しさが違います。ここで日々の仕事のための活力をもらっている感じですね」と話すお二人はこの住まいが完成してから他の場所に出かけることがほとんどなくなりました。「ここが一番寛げるかもしれないね」と顔を見合わせる息子さん夫婦も定年後はこの住まいに移り住む予定です。

自宅の畑からとれた野菜を使った、
ズッキーニの肉づめチーズ焼き

都会の喧騒からはなれて、
アウトドアを楽しむ息子夫婦

ー元気の源に囲まれた生活

横内さんの毎日はというと、朝と夕は自宅から200メートルほど歩いた所にある畑に出かけます。取材時もご自慢の畑にはズッキーニ、かぼちゃ、モロッコインゲン、ナス、パプリカ、オクラ、きゅうり…と太陽の恵みを浴びた夏野菜たちがいっぱい。横内さんは自ら育てた野菜を丁寧に摘み取っていました。「このズッキーニはオリーブオイルで炒めて塩、こしょうね。こっちの丸いのはひき肉を詰めてチーズ焼きかしら」と家での自炊も楽しんでいる様子。また、プールに行ったり、温泉を回ったり、その元気は衰えることを知りません。「若い頃は外国にも住んでいたけど、今はここが一番ね」とチャーミングな笑顔で話してくれました。

横内邸

「ソムニ」と名付けられたアートギャラリーを併設する住まい。「ソムニ」はカタルーニア語で「夢」という意味。まさに、横内さんと息子さん夫婦の夢が詰まった邸宅です。

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