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森の週末映画館009「ミセス・ダウト」

映画のワンシーンは
過去と未来に書き残された手紙のように、
大切な何かを教えてくれる。

モリノイエで観たい映画を
マイペースに紹介していく「森の週末映画館」。
どうぞお楽しみに。


 

森の週末映画館 009

 

「ミセス・ダウト 」
原題:Mrs.Doubtfire
公開:1993年
出演:ロビン・ウィリアムズ / サリー・フィールド 他
監督:クリス・コロンバス

 

3人の子どもと愉快に暮らすダニエルは、子煩悩で心優しい父親だが、俳優を失業してからは収入がゼロに。それにも関わらず、子どもたちと自由奔放に遊び尽くす毎日。そんな夫の生活のすべてを賄ってきた妻のミランダは、いよいよ愛想を尽かしてしまう。そして、夫婦関係は不穏に。ついには裁判の末、親権が妻へと渡り、ダニエルはひとり暮らしという末路を歩むことになってしまった。
しかし、子どもに会いたい一心を募らせた彼は、「家政婦に変装して、我が家で働く」という驚きのアイデアを思いつく。そんなまさかの展開が、なんと大成功!見事に誰にも気づかれることなく、家政婦「ミセス・ダウト」として家族の輪に戻ると、妻や子どもから本音を打ち明けられることとなり、女装した姿とは裏腹に、父親としての自分自身を見つめ直していくことになるのだった。そして、改心した彼の生活は、少しずつ好転していくのだが、ある日、運命を左右する大ピンチが訪れる……。
本作の監督は、家族の愛と成長を描いたコメディ映画の金字塔「ホーム・アローン」や「グーニーズ」などを世に送り届けてきたクリス・コロンバス。奇想天外な笑いあり、涙ありのストーリーに、観る者すべての心があたたまる傑作。

 

「笑いと涙で、家族が一つになる」

 

2017年はどんな一年だったでしょうか。
 
「師走」と言われる12月。忙しなく過ぎていくこの季節。家族や大切な人とリビングでくつろぎながら、これまでを振り返るようなひとときがあれば、ぜひこの映画を観て、心も身体も、笑いと涙でいっぱいにしてみてはいかがでしょうか。
 
まず、ロビン・ウィリアムズ演じる60歳のおばあさん家政婦「ミセス・ダウト」の、さすがのコミカルな名演に、笑いのツボが押されっぱなしで、抱腹絶倒になることまちがいなしです。その上、ナンセンスなジョークが一切ないのも本作の見所。芸術的かつ職人技的とすら思えるような、卓越したコメディの要素があちらこちらから降りかかり、物語は軽やかなリズムで、忽ちに爆笑のオンパレードへ。
 
するとお次は、登場人物の言葉や視線が、複雑な家族の心のうちを丁寧に描き出します。そこに映し出されるのは、誰かと生きていく素晴らしさや、人生のパートナーと築く絆の深さや儚さ。家族の愛の物語に包まれた私たちの胸と目頭は、瞬く間に沸点を越え、笑いと涙のブレーキがもはやコントロール不能。「あなたにとって、家族とは?」そんなメッセージに思いを巡らせ、ダニエルたちの心の交流に、涙が止まらなくなります。
 
一年を締めくくるこの冬、ホームパーティーさながら、家族や友人と肩を並べて本作を観るひとときは、必ずや新しい夢や目標に向かうあなたに、底知れぬ元気をもたらしてくれるはず。そして何より、満面の笑みを浮かべるみんなの横顔が、幸せな思い出の一つになりますから、ぜひオススメしたい感動コメディ映画です。

 

それでは、また。
素敵な週末を。

 


ILLUSTRATION & TEXT:モリノイエ編集室