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都会の窓から世界が見える*軽井沢の森に住む理由

職業病なのか?職業癖なのか?
どちらでもいいのですが、
どこにいても室内空間の質を分析してしまいます。
ところかまわず。。。

室内空間の質にとって、
窓は重要な役割を果たしていることは言うまでもありません。
だからこそ、窓(=穴)は様々な開け方があるのです。
住宅において、この穴(=窓)は大きく分けると3つの役割を持っています。

一つ目は自然光(太陽の光や月の光)を取得する。
二つ目は外気を取り入れ、そして排出する。
三つ目は風景を見る(感じる)。
しかし、最近の都市住宅ではこの「基本の三つ」が揃いません。

。。。一つ目の自然光については、隣家が迫っている為、
思うように太陽の光を取り入れることがままなりませんし、
近年では紫外線の増加により、日射取得制限をする傾向にあります。
都市住宅の南向きに窓を開放する事は状況によっては、
快適な軸線から離れていくようです。
そして、夜間の街の明るさや大気汚染が理由で
星も見えないのですから月光などは取り込むことなど
できるはずもありません。
〜森に暮らしている方ならわかるはずです。
満月の夜の眩しく神秘的な明るさを。

。。。二つ目の外気を取り入れることも。
最近の先端技術では通風の窓から取り入れるのではなく、
フィルターの付いた開口部から汚染物質を除去してから取り入れ、
ダクト方式による換気設備で、清潔な空気を室内循環させたりもします。
(森の住人には、こんな重設備を背負う住宅は・・・)
〜森に暮らしている方ならわかるはずです。
窓から入る風に季節の香りがある事を。

。。。三つ目の風景を見ることなどはどうでしょうか。
風景とは景色です。都市で見えるのは外部環境(そと)です。
〜森に暮らしている方ならわかるはずです。
森の樹木、そこに集まる鳥たちこそが景色であり、
普通の風景である事を。

都市に暮らし続けることで「五感が退化」するのは当然なのです。
現代人は生きることの本質を昇華させようと、
文明を切り開き、産業革命を繰り返してきたはずでしたが、
世界では争い事が絶えません。

なぜでしょう?
人間達は足りているにも関わらず多くを欲しがります。
動物達は全てにおいて必要な分だけです。

近年の都市の建築デザイン、ランドスケープデザインは素晴らしい。
しかし、それは再開発の一部のエリアであり、手法でしかないのです。
点にしてはあまりに小さく、面では決してありません。

だからこそ、現代人の一つの通過点として
『都会暮らし、森暮らし』が
誰にでも実現できる世の中にならないかと考えるのです。

本当の森にポケモンは多くはないですが、
あなたにとっての「気づきのリセットボタン」は、
いっぱい出現しますよ。

森に素直に開放していく。
夏の陽射しを落葉広葉樹でブラインドする。
冬の陽だまりを家の奥まで取り込む。

庇を深くして、
1.冬至と夏至の太陽高度を操作して、
2.雨、露から家を守り、
3.素敵な陰影をつける。
これも『基本の三つ』

母屋と一つ屋根で繋がる離れを持ったモリノイエ

写真:五十嵐さとし